紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『仕掛人・藤枝梅安』を見た

〇 久方ぶりに見た時代劇となる。

 

〇 予告編

 

 

 

 

 

 

仕掛人・藤枝梅安』(しかけにん ふじえだばいあん)は、池波正太郎の娯楽時代小説シリーズ。鍼医者藤枝梅安の、暗殺稼業「仕掛人」としての活躍を描く。『小説現代』で1972年昭和47年)から1990年平成2年)の間に発表した全20篇の連作時代小説であり、『鬼平犯科帳』『剣客商売』と並ぶ著者の代表作である。テレビドラマ化や漫画化もされており、必殺シリーズの翻案元としても知られる。
 
江戸は品川台町で評判の診療所を開き、貴賎の別なく治療を施す鍼医者の藤枝梅安は、裏稼業として金で殺しを請け負う仕掛人でもあった。梅安は蔓(依頼者より殺しを請け負い仲介する者のこと)より殺しの依頼を受けると、表稼業の道具でもある鍼を武器に、何の痕跡もなく標的を暗殺していく。
 
STORY

江戸の郊外、品川台町で腕がいいと評判の鍼医者、藤枝梅安豊川悦司)。彼には悪を闇に葬る仕掛人というもう一つの顔があった。ある日、梅安は仕掛の標的を探るためにある料理屋を訪ねるが、標的となる料理屋のおかみの顔を見た瞬間、梅安は驚く。それは梅安に暗い身の上を思い出させる人物だった。

キャスト

豊川悦司片岡愛之助菅野美穂小野了高畑淳子小林薫早乙女太一柳葉敏郎天海祐希

スタッフ

監督:河毛俊作
原作:池波正太郎
脚本:大森寿美男
音楽:川井憲次
エグゼクティブプロデューサー:宮川朋之
プロデューサー:吉條英希、田倉拓紀、高橋剣
アソシエイトプロデューサー:菅谷和紀
協力プロデューサー:芦田淳
撮影:南野保彦
美術:吉澤祥子
照明:奥田祥平
録音:松本昇和
編集:野澤瞳
VFXシニアスーパーバイザー:尾上克郎
VFXプロデューサー:結城崇史
衣裳デザイン:宮本まさ江
製作担当:谷敷裕也
企画協力:石塚晃都、鶴松房治
予告編制作:樋口真嗣

上映時間
134分

〇 わたしの見たまま、感じたまま 〇

 

時代劇の真骨頂をみせてくれた映画である。

 

とかく今の世は悪は姿を現すが退治をするヤツがいない。

政治の世界も目立つのは損得、どっちに乗れば得かばかりのせこさが目立つ。

今だけ、カネだけ、自分だけ。しかない。一向に悪がかたずかない。

それをかたづけてくれるのがこの映画。

 

たまりにたまった鬱憤はやがて鬱々のかたまりになっている、そんな時代を生きている。こんな時はやはり仕掛け人が必要だ。

せめて、スクリーンの中ですかっとかたずけば鬱気分は晴れるというものだ。

まさに、心の針医者にであった気分にさせてくれる映画だ。

 

やっぱり時代劇はいいなあ。

 

鍼医者という稼業を日本医師会は許さない。いや、漢方医そのものは認めない白い巨塔だ。今で云えば鍼医者は理学療法士だが理学療法士藤枝梅安では迫力に欠ける。

しかし、一刺しで麻酔のように人を倒せるなら自衛隊員がその技術を身につければ

最高の防衛力になるし、新しい戦力になる。税金などを上げなくてよいではないか。

 

いや、飛躍しすぎたな。それにしても、白黒をはっきりつけたい時が来たようだ。

鬱積した気分が募れば大きなエネルギーになる大地にたまれば地が動くし、人々の中にたまれば世が動く今年はそんな年になりそうな予感がする。