☆ 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます
☆ 2年ぶりの梅南座公演になる
☆ 実力派揃いのメンバー構成
☆ 館内には全メンバーのタペストリー
☆ ゲストも実力派がずらり 写真
☆ 空間とって超満員、舞踊も芝居も至芸の極地。応に千両役者集団、拍手一杯のステージ
☆ 梅南座の若ママが座長にお花をつける。劇場オーナーが劇団を大切にしているいつもの光景だ。
ママがウィッグをつけ、大入り団扇を舞台に持って行き一礼するのがこの劇場、馴染みの風物詩。全国、他にもそんな劇場があるのだろうか?
★梅南座スケジュール
7月 劇団九州男
★ 劇団大川の7月は城山温泉
☆メンバー (劇団ポスター)
座長 椿裕二
副座長 大川忍
若手リーダー 舞川修
椿孝也
夢路えみ
美穂裕子
大川礼花
椿加恋
辻野清一
他
★ 前説+レイ販売 椿孝也
☆ 顔見せミニショー
ラスト・ロマネスク ‥まるで宝塚
魅せるステージ
☆ 芝居「赤垣源蔵 徳利の別れ」
・一幕二景
【あらすじ】
☆配役☆
赤垣源蔵重 椿裕二座長
神崎与五郎 大川礼花
塩山家
源蔵の兄 仁左衛門 大川忍副座長
仁左衛門の女房 おまき 夢路えみさん
女中 お杉 美穂裕子さん
下郎 市助 舞川修若手リーダー
★ 悠然とした振る舞いと余韻、妙なる声と暗黙の台詞で魅了する芝居。
★ ベテラン女優が活躍する舞台は価千金
☆あらすじ☆
一景 塩山家
雪降る中、源蔵が訪ねて来る。
女中お杉に兄上の御紋服、三宝、五郎八茶碗を持って来てくれ頼む源蔵。
一人になった源蔵は、兄の紋服に向かって語り掛ける。
最後にひと目だけでもお会いしとうございましたと紋服に語りかけ酒を交わし涙する源蔵。
その様子を見て、笑いながら現れたお杉
今度はいつお見えになられるのかと尋ねるお杉に、源蔵は、「来年の新盆か、再来年の新盆か。その時は、抹香臭い饅頭は大の嫌いだ。どぶろくをなみなみ注いで飲ませてほしい。と答え、塩山家を後にする
そのあと 仁左衛門が戻って来た
わしの留守中、変った事がなかったか。と尋ねる仁左衛門に、源蔵様がお見えになりまた。と答えるお杉。
お杉から、源蔵の様子を聞いた仁左衛門は‥
すべてを了知した。
月は違えど日は同じ。吉良邸に討入相違なし。と悟った仁左衛門は市助に、様子を見て来てくれ。その中に、源蔵の姿を見た時は、隣近所に聞こえるよう、大きな声で知らせてくれ。源蔵の姿無き時は、そっと、わしにだけ言ってくれ。と言い付ける。
「それじゃ、あの徳利は別れの徳利か…」と呟くお杉。
二景 橋の袂
源蔵様と叫びながら市助がやって来る。赤穂浪士の神崎與五郎が通り過ぎる。
源蔵の姿が見えず肩を落とす市助に吉良上野介討首と書かれた証と生首を吊るした槍を持った源蔵が声を掛ける。その姿に、嬉々とし、屋敷に戻りましょうと言う市助。
屋敷には戻らないと‥切腹の手振りをする源蔵。
そして、兄上には、吉良殿を討った証を渡してほしい。と言い、義姉上には、お体大事に。良く効く薬をと癪の薬を。また、お杉に渡してくれと財布を市助に託す。
市助には、お前の家宝とするが良い。と包みを手渡す源蔵。
これは、討入で使った呼び子の笛と言うと、市助は、家宝とさせていただきます喜ぶ。
皆には、源蔵の分まで長生きしてくだされと、伝えてくれ。と言う源蔵に、源蔵様!」と叫ぶ市助‥‥
顔で笑うて心で泣いて。だが、わしの心は泣いておらん。殿の敵を討ち、心の中は、日本晴れがしておる。さらばじゃと去って行く源蔵。
その後姿に、源蔵から託された証をかざし、旦那様!源蔵様がおられましたぞ!と声を限りに叫ぶ市助。
※素晴らしい構成
※納得のいく芝居展開
☆ 口上挨拶 大川忍副座長
・演目紹介
・昼夜公演、短縮なし 木曜日のみ昼のみ
・ゲスト多数(劇団美川、劇団竜之助、長谷川劇団、劇団炎舞等から)
誕生日公演もあり
・25日以外の木曜日は夜の公演はなし
・前売り券&グッズ販売
☆ 舞踊ショー
・気品ある舞姿、目力
・ひばりの歌で舞う座長はオリジナルな椿ワールド、自然に拍手があがる、まさにカリスマだ。
☆ 冴え渡るぶっちぎり座長トーク
・大阪は去年の8月オーエス劇場以来になります。ぼくらの劇団はオーエス劇場か梅南座にしか乗りません。これからも劇団大川をかわいがって下さい。さっき皆と話をしていて大衆演劇の中で三大素顔のいい男って誰やということになり、大川良太郎、里美こうた、小泉ダイヤやろうといいました。惜しいけど俺が4番目やと言ったらみんながバカにしておりました。弟の竜之助も中々いいんですよ。こんどこの梅南座で弟・竜之助の誕生日公演をさせてもらいます。4月久留米の楽笑演劇殿だったんですがコロナの影響で中止になりました。明日は愛犬りんちゃんの命日なんでそれにちなんだ曲ばかり踊ってやろうと思っていますぜひまた、来て下さいと愉快に語る座長。
・座長、魅惑の歌声「桂春団治」
わいの女房は芝居じゃ〜と座長は歌う
・ラスト 太陽系ディスコ
・本音で語る座長トークはいつ聞いても納得できる。
【画像】
脈々と受け継がれる大衆演劇の父・やんちゃの竜之助の魂、心が通う熱い舞台・紀州屋良五郎
*参考
大川四兄弟
大川龍昇(長男)、紅あきら(次男)、椿裕二(三男)、三代目大川竜之助(四男)