〇 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。
☆ 久しぶりの劇団菊太郎
☆ 菊リンピック、七人花魁撮影会、中国獅子、イリュージョンショー、ワンコインライブ等楽しめる企画のプログラムがずらっと並ぶ。
☆ 座員は現在19名、演友会所属
☆ 2月の劇団菊太郎は朝日劇場
〇 ショー等写真禁止のコメントはありませんが今回は載せないことにしました。
★1/26 慎太郎・光太郎兄弟特別公演は必見!
☆全国屈指の後援会があることでも有名
☆メンバー
座長 梅沢菊太郎
花形 梅沢北斗
花形 梅沢道矢
係長 梅沢雄輝
※
梅沢七海
梅沢ひとみ
梅沢舞花
梅沢春菜
梅沢あかね
梅沢みのり
梅沢拓也
梅沢健大
梅沢慎太郎
梅沢光太郎
梅沢凉太郎
梅沢さくら
梅沢かおり
梅沢マネー
・芝居からの開演〜
★芝居「森の石松」(75分)
・昼夜役替えで上演。
※座長(石松)が客席からの登場。舞台には三十石船。有名な石松金比羅代参シーンだ。
浪曲でいえば‥虎造の十八番の一つ「石松三十石舟」の中で石松が、たまたま舟に乗り合わせて石松の名と噂を懸命に思い出そうとしている旅人に「あんた江戸っ子だってね、食いねぇ、寿司を食いねぇ」と勧める有名な台詞の場面にあたる。「馬鹿は死ななきゃ直らねぇ!」と石松をからかう。
そのあたりのところを菊太郎版ではアドリブ満載、絶妙な客いじりで巧みに引き出し、近隣店舗の名前も使い客の気持ちを掴む。これはどの座長も中々マネはできない。それに客席の空気を読み、客席を観察し、アドリブで芝居の流れを作れるたぐいまれな才能の持ち主だ。
石松、その他メンバーが踊る間に背景転換、幕間なくスピードアップして場面転換するという新趣向。
場面は都鳥三兄弟にカネをせびられるシーン。吉本新喜劇の笑いのツボも交え全員コケるなど笑いを引き出す。業界ネタ、座員ネタもバンバン飛び出す。
更に劇団菊太郎は座長の脇がみな芝居を完全にこなす強者揃い。座長と座員の呼吸もまた劇団の強みだ。
場面は石松を焔魔堂に誘い出す謀を巡らすシーン。座長の石松に絡む慎太郎、光太郎、涼太郞三兄弟と道矢。皆して石松を酔いつぶす。
場面は吉五郎の家にやってきた血だらけの石松。吉五郎親分を女優・梅沢北斗が演じる。立役が決まる素晴らしい名優だ。女房役は梅沢ひとみ。石松が匿ってもらった礼をのべ去る。情感込めた芝居も見事に決まる。それにしても是の劇団をCS放映しないのが不思議に思える。
いよいよ場面は焔魔堂。
やはり、芝居のつくりはうまい。流れをわからなくても楽しめるような場面場面の演出はオリジナルだ。
この劇場のセットは完璧だ。鬱蒼とした木々のなかの焔魔堂は舞台映えして実に見事だ。棟梁が素晴らしい。座長の殺陣も決まる。絡む座員の殺陣も決まる。この間5分続く。見ごたえ充分の場面。拍手、大拍手だ‼
事切れる真際に、清水湊にけえりてい、バカは死ななきゃなおらねぇ、親分〜と叫ぶ石松。
幕。
※客席に話しかけながらの芝居進行、これはまさに梅沢菊太郎ワールド。
☆口上挨拶 (係長 梅沢雄輝)
・座長譲りの巧みなトーク
・夜は三男15才、涼太郞主演の森の石松をやります。ドライアイスを使った舞台、階段落ちも取り入れた舞台をお楽しみ下さい。
・前売り券&グッズ
・菊太郎饅頭、菊ちゃんうどん、CD、DVD
写真集などたくさん。
★舞踊ショー (65分)
・圧巻の舞踊絵巻
・座員の名前を必ず紹介
・バラエティに富んだ舞踊構成
・15才と16才の三兄弟が受け継ぐ劇団の未来は明るい
・15才涼太郞が奏でる本格的な津軽三味線
*演奏中に役者さんの名前を呼ぶのは関東風なのか
・座長登場→きものの種類まで紹介
・座長中心に群舞 元禄花見踊り
・ラスベガスのようなイルミネーション照明、レーザー光線やスモークマシンも
・光太郎の扇子さばき
・座長が通路から登場、お吉物語を舞う
・これだけ劇場空間を使いきる劇団は少ない
・幕間ショートコント(梅沢道矢、梅沢雄輝)も小気味よい
・梅沢凉太郎によるマジックショー(リングマジック)
※マジックを本格的に習得している
・フォーメーションあり
・座長の独特の仕草、ぴくっと肩上げ、握った手をスリスリ 個性ある仕草、これは三兄弟もやっている。
・三男はイリュージョンのプロを目指している
・座長トークは秀逸、間とキレと啖呵が冴えている。とうとう観客全員を引き込んでしまった。
・ラスト 夢芝居のイントロ〜万華鏡
11名がずらっと舞う、パート分けした違う演出でみせる これは圧巻の舞踊絵巻
* ひとりひとりの役者さんをコメントつけて丁寧に紹介する菊太郎座長
【画像なし】
*芝居・舞踊・演奏・マジック・コント等
これだけのものを見せられる劇団は劇団菊太郎以外にない。
舞台の総合力と将来性では既に日本一だ。大衆演劇界でも異色な劇団。
芝居以外はまるでバラエティショーを見ている心地がする。
三兄弟は10年後でも25.26才とは末恐ろしい。
*お客さんを楽しませ、元気づけるパワフルな舞台の秘けつはズバリ「若さ」だ。
しかし、劇団はみんな違ってみんないい。
千差万別のファンの好みに応える劇団、それが大衆演劇の世界。
決め技を持った劇団だけが令和時代に生き残る。
*この劇団にはなぜか「副座長」がいない?
三兄弟の指定席なのだろうか
*くりかえされる〜劇団菊太郎〜劇団菊太郎〜のコメント
お客様は劇場をでるまでに100回以上聞くことになるだろう
お客さんの心を巧みに掴む座長。芸の継承が盤石に出来ている全国屈指の劇団である・紀州屋良五郎