紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 大衆演劇13才のプリンセス彩姫 劇団花組むらさき 2020/02/11 御所羅い舞座

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

〇二代目・彩姫  13  誕生日公演

〇大入りトリプル

 

〇劇団花組むらさきのスケジュール

03月  高槻千鳥劇場

04  オーエス劇場

05  九条笑楽座  

 

〇御所羅い舞座のスケジュール

03  宝海劇団

04  劇団丞弥

 

 

〇メンバー

 

座長  三代目南條のぼる

  光はじめ

花形  二代目  藤間美香

彩姫

南川美寿々

南川あい

山崎慎二

 

※お芝居はじまり

 

芝居「曽根崎心中物語」(90)

配役

〇主演・二代目  彩姫

座長 南條のぼる‥徳兵衞

藤間美香‥浪花屋主人

光はじめ‥油屋九平次

山崎慎二‥天満屋主人

彩姫‥お初

南川あい‥油屋女中

南川美寿々‥天満屋女郎・役人

 

<あらすじ 簡略>  *一部カンゲキ誌参照*

 

曽根崎、露天神社の天神の森で情死する心中事件に基づき近松門左衛門が劇化した作品

 

大坂の醤油商「平野屋」の手代の徳兵衛は、色茶屋「天満屋」の遊女お初の馴染客であり、客と遊女の関係を超えた相思相愛の仲でもあった。

いずれお初を身請けし、妻に迎えようと考えている徳兵衛だったが、徳兵衛の叔父でもある平野屋の主人は二人の関係を知りつつ、徳兵衛を見込むあまり、姪と祝言を上げさせ、自身の跡取りとすることを画策。徳兵衛の継母に結納金を握らせ、強引に話を進めようとする。

 

 

 

 

【劇団花組むらさき版】

 

森進一の名曲「それは恋」でオープニング。

 

まことに、凝った演出、徳兵衞&お初の人形ぶりから始まる。かつて演出家・蜷川幸雄はこのイントロでライトアップされた文楽人形を使ったがそれに迫る雰囲気の花組むらさきの芝居だ。

 

茶店の場

天満屋主人から掛け取りを頼まれる徳兵衞。

徳兵衞は偶然、馴染みの九平次に出会う。30両の為に死出の旅に赴くと聞いて持ち前の情から助けるはめに。

 

とうとう徳兵衞は大事な掛け取りのカネ30両を九平次の為に用立ててしまうのだった。

 

証文を書かせる徳兵衞、カネを受けとった九平次は七日一回りで必ず返すと言葉を返すもこれは騙しだった。

 

*アドリブ最高!KANSAI受けする南條のぼるの笑いを盛り込む巧みなセリフ回し、つかみは最高だし、センスも折り紙つき。細かい芝居が笑いを誘う。悪役、冴える光はじめ。

 

大丸屋座敷

お初に会いにきた徳兵衞が真相を知らされ怒りと憤懣に苛まれるも、とどめられ堪忍する。訳をしりつつお初に言い寄る九平次。それでももなびかないお初。やにわに入ってきた徳兵衞は九平次に証文を突きつけ迫るが‥踏みとどまり、思いを文にしたためる。やがて二人は‥

 

死出の道行・夫婦松

宝塚のミュージカルタッチで魅せる。花組むらさきらしい。

 

 

*実はこの芝居は是の曲がおすすめ

 

宇崎竜童 アルバムの西国三十三所曽根崎心中がおもしろい

 

 芝居ができる役者が揃う劇団の強さがはっきりあらわれる舞台である。

 

劇団口上  (座長 三代目 南條のぼる)

・誕生日公演は役者が思い切りやりたいことができる日なんです。巧みなトーク炸裂!

・夜の部が大変なんです。

・前売り券&グッズ販売

舞踊ショー  (70)

・軽妙なトークと歌

・ラスト   煙花〜enka

 

*劇団花組むらさき版・鬼滅の刃が見たい

〇 若き座長の新感覚にはこんな芝居が似合う

 

鬼滅の刃  あらすじ

時は大正、日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎は、ある日鬼に家族を皆殺しにされてしまう。さらに唯一生き残った妹の禰豆子は鬼に変貌してしまった。絶望的な現実に打ちのめされる炭治郎だったが、妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、"鬼狩り"の道を進む決意をする。人と鬼が織りなす哀しき兄妹の物語。

【画像】

 

彩姫ちゃん  誕生日おめでとう

 

 

期待の劇団、花組むらさき のぼる座長の執念で大入りだ・紀州屋良五郎