〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。
☆ おそらく大入り
〇2019年10月に和歌山・七福座で旗揚げした劇団丞弥、劇団天華にいた澤村丞弥が立ち上げた結成4年目の劇団だ。
☆私はこの劇団の副座長・澤村悠介さんが大衆演劇界きっての天性の女形役者と思っている。しな、しぐさ、声色、かわいさ、全てが自然でなりきっている。アドリブも巧みだ。
★ 鈴成り座スケジュール
07月 浪花劇団
08月 剣戟はる駒座
☆メンバー
座長 澤村丞弥
副座長 澤村悠介
澤村すばる
澤村蛍
澤村風舞
澤村如乃
喜多川志保
ほか
橘小寅丸
【ゲスト出演】
蘭竜華
他
☆芝居「ドブの花」
【配役】
・ちょぼ‥橘小寅丸
・番頭‥澤村すばる
・こいさん‥澤村蛍
・女中頭おしな‥澤村悠介
・板前‥喜多川志保
・若旦那‥澤村丞弥
・役人‥蘭竜華
(あらすじ簡略)
※突然、火事が起こるもちょぼが若旦那を助け出す。しかし、何かの災いで若旦那の目が見えなくなってしまっていた。
どさくさに、番頭が金を持ち逃げする。
※この芝居、近江飛龍劇団で喜劇として演じられたものがベースになっている。
こいさんが若旦那に手紙をよこし、近々訪ねてくるとのこと。ところが、その手紙の中身は破談にしたいという内容。
それを若旦那に、こいさんが若旦那にあいにくるといってしまった。ちょぼは謀を案じ、自らこいさんを演じる。
思いあまったちょぼは身を売り金を作る作戦に出るが全く客がつかない。通りかかったのがあの番頭。番頭が自白し、ちょぼと乱闘騒ぎになり深手を負う。
命絶え絶えで女中に介抱され、番頭の悪事もばれ、若旦那は始めから分かっていたと告白する。息、絶え絶えのちょぼ。
あげく、若旦那の腕の中で果てるちょぼ。
幕
※ 台本があろうとなかろうと、臨機応変、変幻自在に舞台で演じ、喜劇にも、人情劇にも演出し魅せる、これが大衆演劇の魅力・底力なのだ。
だから、応用力ある役者の力が全てを決める。おなじ芝居でも劇団により、役者により180°変えてしまう。いやはや、凄いもんだ。
【どぶ】
雨水・汚水などが流れるみぞ。
仏教語で如蓮華在水
美しい蓮の花は、泥沼の中から出てくるといわれる。この芝居でいえば、「ちょぼ」役がそれにあたる。よく、大衆演劇でも上演される「へちまの花」の類似バージョンともいえる。汚水を洗い流す存在感ある花ある役柄だ。
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やはり芝居が大衆演劇の肝だ。
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☆舞台口上
・座長のトークはとても巧み
・前売り券&グッズ販売
・イベント紹介【写真】
☆ 花の舞踊絵巻
・オールメンバー
・群舞、相舞踊、変化、照明、バリエーションが素晴らしい。選曲や曲の編集もかなりだ。
・ラスト舞踊‥花城
【劇団スケジュール】
・7月 九条笑楽座
・8月 松山劇場
【画像】
見る度に総合力、集客力が上昇している劇団丞弥・紀州屋良五郎