〇 ちょっと趣向をこらした落語会に参加した。
大阪の住吉は私が生まれ、幼稚園から高校まで過ごしたふるさとだ。
落語作家・小佐田定雄さんの解説に続いて住吉、住吉大社にまつわる落語を2席たっぷり楽しんだ。
林家染吉さんの落語は『箒屋娘』。この話はおそらく初めて聞く話であった。
続いて2席目は桂吉坊さんの『住吉籠』こちらの話は何度も親しんだ話であった。
「お袖知ってるやろ、河内の狭山の治右衛門さんの孫やがな」のくだりは覚えてしまっていたから、すうーと話に入っていくことができた。
たっぷり落語を楽しんだ後は、中入り休憩を挟みトークショーであった。
懐かしい住吉大社の祝祭風景がいろいろ紹介され、界隈に住まいした芸人の方々のエピソードもたくさんお聞きすることができた。なかでも歌舞伎、大衆演劇でもよく取り上げられる
『夏祭り浪花鑑』も、ここ住吉大社がその舞台となっている。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。
ちょっとひねった落語会は余韻を残しつつ、とても楽しめるものであった。