紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 少人数でも決まる芝居 劇団丞弥 明生座 2019/12/02

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

今月のカンゲキはこの劇団から。

10月に和歌山・七福座で旗揚げした劇団丞弥、劇団天華にいた澤村丞弥が立ち上げた劇団だ。

17日が休演日、千穐楽25

 

■納得出来るマナーの掲示

 

 

〇見応えある芝居、巧みなセリフは旗揚げ間もない劇団とはとてもとても思えない位だ。

若手の芝居が上手いのには飛躍の形が見える。

大衆演劇新時代の急先鋒になる劇団だ。詳しくはカンゲキ誌を見てもらいたい。

〇明生座のスケジュールは1月は鳳凰座、2月は劇団天華、3月は浪花劇団

〇来月の「劇団丞弥」は九条笑楽座  

 

メンバー

座長 澤村丞弥

澤村すばる

澤村静華

澤村あやめ

澤村琉希

木劇

優木誠

(師匠は都若丸劇団キャプテン都城太郎)

花形 優木直弥

ほか

 

 

芝居からのはじまり

 

芝居「やくざ忠臣蔵(75)

赤穂の今朝次に恥をかかされた仕返しを企むところから話が始まる。吉良の権六親分が頼んだ相手は桑名の鉄五郎親分だった。

赤穂の今朝次の子分六助が船着場で生爪はがし休んでいるところに富山の薬売りが声をかけ薬を取り出す。

取り出した様々な小道具で笑いを誘う。しばらくあって、静三郎の刀を拝ませろとの難題が降りかかる。あとは、いつもの展開だ。

静三郎を取戻すため首を差し出す権六‥敵うちに挑む赤穂の今朝次。

以下は省略する‥

奮闘する座長、極めて光る澤村静華

 

【配役】

座長 澤村丞弥‥富山の薬売り・赤穂の今朝次

六助‥澤村静華

桑名の鉄五郎‥優木誠

ほか

 

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・泣かせる芝居は澤村のお家芸。力注ぐ優木劇団。

・澤村が細かく分かれているのが残念でならない。

・やはり芝居が大衆演劇の肝だ。

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口上挨拶  座長 澤村丞弥

旗揚げ以来、芝居とショーの二部構成でやってます。ミニショーの時間を芝居にと

 芝居に注力しているのがよくわかる。芝居の本気度は見れば伝わってくる。

・座長のトークはとても巧み

・前売り券&グッズ販売

 

舞踊ショー  (60)

 

【画像】

若い役者が芝居に奮闘する姿に大衆演劇の未来をみた・紀州屋良五郎