〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。
☆開場は45分前、一席開けの配席と体温チェック、消毒液はしっかり。換気も配慮。
☆15日は桜川翔座長がゲスト出演 +500円
☆17日が休演日
お寿司の名店 すし寬
〇すべての芝居が見ごたえあるベテラン揃いの劇団。びっくりさせる仕掛けもたくさんある。中国獅子、大蛇、銅鑼、太鼓各種、昇降ステージ、スモークマシーン、その他豪華照明機器。
☆この状況で40を超える入りは大したものだ。
〇笑いのツボをこれほどくすぐる座長はない。アドリブの巧みと冴える語彙。皆が芝居が巧みだと笑いの渦が巻く。応に、大衆演劇界のヨシモトだ。しかし、この劇団は笑いだけではない。以前みた河内十人斬りは三日続きの大狂言を壮大な演出で客席を釘付けにした。研究熱心な座長は町田康の「告白」までも読み解き芝居に。
☆この劇場(オーエス劇場)、古いが舞台は総檜づくりなのだ。
〇劇場のあちこちで「見れる時に見とかんとな」のお客様のつぶやきが聞こえる。新型コロナの終息の兆しすらない大阪は薄氷を踏む思いで舞台をやっている。
〇今月は、近江飛龍劇団メンバーもゲスト出演
6日 浪花三之介 *近江明日香
7日 柚姫将
8日 近江大輔
12日 近江春之介
13日 柚姫将
14日 近江大輔
近江飛龍座長は2日に出演した以後の予定は未定
〇今月8月より、浪花劇団は二代目 鹿島順一座長、菊章吾、雷鉄命ら鹿島劇団との二座合同公演を続ける。
【メンバー】
近江新之介
浪花めだか
蛇々丸
大河一心
浪花しめじ
浪花勘太郎
浪花こころ
浪花小福
大川龍子
三枡家ゆたか
他
☆顔見せミニショー
・さのさ〜木遣り 大河一心 二世の冴える舞
・勘太郎&しめじ、一心、めだか、雷鉄命
☆芝居「木曽節お銀」
・名優揃いの名舞台である。今月は見なきゃ損だよな‥
(配役)
・浪花めだか‥お銀
・三枡家ゆたか‥板前
・浪花しめじ‥女中
・浪花勘太郎‥惚れた男
・大河一心‥木場の若い衆
・雷鉄命‥木場の若い衆(鹿島劇団)
・浪花三之介‥木場の政五郎
・二代目鹿島順一‥おとっあん
・座長・近江新之介‥女中頭
・浪花勘太郎‥お銀に惚れた男、源さん
ほか
【あらすじ】
木曽節が流れるなか幕があく
訳あって木場の政五郎親分に身請けされ、江戸深川の芸者から木曽の料理屋の女将になったお銀。
お銀と料理屋のおとっあん・二代目鹿島順一&板前が一悶着している。
惚れた男がなかなか来ないので父親や板前、女中に当たり散らす。
お銀と女中頭の丁々発止の夫婦漫才が始まる。そこにやってきた源さん。
狂言回しは女中頭の座長だ。
お銀に逢いにきた木場の政五郎。
浪花三之介vs二代目鹿島順一の名場面だ。
*三之介の「座長大会以来だな」のアドリブが冴える
*わかる人はおもろい連発のアドリブ
木場の政五郎と女中頭の絡みで笑わす。
更に、割って入ったお銀の色男・源さんに腹の座った政五郎。
迫力で立ち向かうもあえなく刃にかかるが‥それははかりごと、わざと負けてったのだ
それもこれも、お銀をおもう故に……
のちに、お銀は‥その恩義に気づき、カネ目当てに近づく源さんと大立ち回り。
なかなか、見応えある転回なのだ。
ついに互いに深手を負ってしまう。駆けつけてきた牙の政五郎は‥
木津の政五郎がお銀を身受けしたのは囲って妾にするつもりではなく娘として跡取りを貰って嫁に出すためだったことを知り、自分の浅はかさを悔いて自害しようとするお銀。
それを諫めて、命を大切にと諭す木場の政五郎
*さすが浪花三之介、味のあるいぶし銀の魅力が舞台に溢れる。
*どこまでも明るい芝居が特徴のこの劇団だが決まるところはピシッと締まり、それでいて笑いが全ての場面に溢れるのが大阪で受ける理由だと思う‥
*花道をゆく大御所・千両役者、浪花三之介、流れる木曽節、ひときわ高鳴る拍手で幕。
【口上挨拶】(近江新之介座長)
・独特の節回しの挨拶。きいた人ならわかるがあの高速回転のお経ようなヤツだ。
・フエニーチェ堺(最高峰の設備のホール2400名)で予定していた10年イベントも中止となりました。
・前売り券は終演後木戸口にて販売
☆浪花バラエティショー(舞踊ショー)
・一心がうまいのは父ゆずり、更に、艶っぽい15歳?雷鉄命の女形、急成長がうれしい。
・ラスト 白浪五人男
レアものだよ、浪花三之介の白浪五人男
弁天小僧菊之輔‥大河一心
日本駄衛門‥浪花三之介
忠信利平‥勘太郎
赤星十三郎‥浪花しめじ
南郷力丸‥座長 近江新之介
■画像■
ラストの一枚→ミニショー→舞踊ショーの順
顔を見ているだけで元気になるとお客が言う座長、それが近江新之介。コロナの救世主になるか・紀州屋良五郎