紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 舞台のかなめは仁童竜之介 満劇団(大日方皐扇) 九条笑楽座 2021/02/17

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます

〇全国でも少ない女性座長が率いる劇団。

 

☆ 超・大入り満員  客層の広さにびっくり!

 

〇老舗劇団の血は祖父母から母へそして子に脈々と受け継がれている。

全体の目配りとユーモアは仁童竜之介の存在が絶大。

 

★ ゲスト  花柳劇団

若座長・花柳竜乃

加賀峰子

 

連名表※

 

 座長 大日方皐扇 

責任者 大日方きよみ

大夫元 大日方満

花形 大日方忍

大日方小とら

結月大河

仁童竜之介

裏方  梓孝子

 

〇九条笑楽座  公演予定

3  里見劇団

4  劇団千章・市川良二

5  劇団丞弥

 

 

芝居「人生の並木道  お座敷小唄」 

*是の劇団は必ず詳しく配役を紹介する

 

配役

 

芸者‥大日方忍

芸者‥大日方小とら

芸者千代‥花柳竜乃

タクシー会社会長‥大日方満

タクシー会社社長  たあさん・忠夫‥仁道竜之介

忠夫の妻ことえ‥加賀峰子

 

タクシー会社に「たーさん」という男を訪ねてきた祇園の芸者二人。

会長にそんな人はいないと断られた。

 

余りの大きな声なので中で聞いていた「たーさん」が現れた。

 

聞けば、最近店に顔を見せないからぜひ来て欲しいと千代姐さんから伝言を頼まれたという。

 

どうにもならない極道息子のたあさん(忠夫)は父と喧嘩して家をぷいっと出てしまう。

残された忠夫の妻は意気消沈するも父がかばい、励ます。

 

ひとり、取り残された妻ことえは書き置きを残し家を出る。

 

父が見つけて読めば自殺を匂わす手紙にびっくり!

 

一方、祇園にやってきた忠夫。芸者千代と再会する。

 

ここで、登場  大日方皐扇座長

 

死ににきた、ことえを引き止めた男の役だ。

それは、かつて縁ある男。車引きの男、俊輔だ。

 

二人は兄弟同様に育てられ好きあった仲だった。

 

その俊輔がかつての恩讐をすて亭主の元へ帰れと諭す。

 

未練が蘇るることえと俊輔。

 

どうにもならない恋にほのかな灯りが今ともる。

 

ことえをひとまず家に泊めたのはいいがそこにやってきたのが妹の芸者千代だった。

 

その千代に忠夫と別れてくれと頭を下げて頼む。

 

理由はただ一つ、兄弟が世話になった父親代わりの会長を思えばこそなのだ。

 

義理と恩の狭間で揺れる男心と兄弟愛を演じる。

 

脇を固めいい芝居に仕立てる花柳願竜劇団・花柳竜乃、加賀峰子の助演。

 

熱演の大日方皐扇座長。

 

大入り満員、大成功はうなずける。幕

 

 

 劇団口上  (大日方皐扇座長)

・各種グッズ販売&前売り券販売

 

グランドショー  

 

・浪花の小寅、忍の兄弟が大活躍

・花柳劇団から花柳竜乃と加賀峰子

 

◆忍の女形はまるでミニ大日方皐扇だ。

 

【画像】

 

晴れ間が見えたコロナ事情、晴れたら皆さん大阪へ・紀州屋良五郎