紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 秀逸の群舞と芝居で魅了 正舞座 九条笑楽座 2021/06/16

見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます

結成3年、益々充実の舞台。

 

当ブログ 絶賛おすすめ劇団  芝居の精度は星5つ

 

九条笑楽座のイベントは別掲写真をご覧下さい

 

 

 

正舞座(しょうぶざ)は芝居で勝負する!

 

 

メンバー

 

座長  要正大

颯天蓮

陽月ゆり

舞咲早耶香

舞咲花奈

舞咲碧士

陽月輝哉

後見  かつき浩次郎

 

ゲスト

南條光貴劇団

光條貴留亜

 

芝居「三日の裟婆」

 

<あらすじ>

 

要正大‥小金井親分

颯天蓮‥子分の政吉

かつき浩次郎‥役人熊五郎

陽月ゆり‥娘 おちか

?‥母

光條貴留亜‥久蔵

 

あらすじ

 

小伝馬町が火事になり罪人が逃げだした。三日後に帰って来ないものは皆、死罪になるとの触れがでた。

 

役人に取り押さえられた忠蔵を不審に思ったのが通りかかった小金井小次郎が助ける。

 

経緯を聞けば大した罪ではない。久蔵の目に真実があった。忠蔵は三日の猶予をくれという。病身の母の孝行がしたいとの思いを叶えてやる。、

 

しかも役人熊五郎に自分の首をかけても信じる小次郎親分。

 

忠蔵は家に戻るも母は責める。父は死に家族は路頭に迷うなか何をしていたと問い詰める。

 

実は忠蔵は江戸へ行き今では材木問屋の一番番頭になっていたと語る。明日はすぐ戻らねばというのである。

 

しかし、これは真っ赤な嘘だった。それを妹娘のおちかも見抜いていた。そこへ、訪ねてきたのがあの役人熊五郎だった‥‥‥

 

嘘はばれ、盗人に助けられたのがきっかけで罪人の身の上であることを明かす。

 

母は小金井親分の為に一刻も早く戻れと急かす。

 

ところが帰途、久蔵の命を狙っていた男がいた。

それがあの熊五郎だった。

 

小金井小次郎の首を仕留めたら天下は自分のものと思っていた‥‥

 

 

******

 

 

*実に迫力ある芝居、決まる芝居、さすがだ。隙がない。芝居の醍醐味を感じる劇団。

 

 

 

☆ 舞台口上   要正大座長

・ゲスト紹介

・前売り券&グッズ販売

 

 舞台衣装談義 要正大座長&光條貴留亜

 

・オリジナルの着物をつくる着物屋さんが増え大衆演劇の着物が替わった。以前は、正絹のきものを着る人は少なかったが今では沢山の役者が着るようになった。値段も以前よりは役者価格で安くなった。

 

要座長が役者になった頃は座長さんでも化繊のものを着ていて今とは随分違った。最近では若い子が着ている。当時は正絹のもの髙貨だった。

着物は少し安くなったが高くなったのは鬘です。女形のグラデーションの鬘なんか45万ぐらいするものもある。

 

でも、一番高いのは花魁の衣装です。これは高いです。着物だけで300~400万はする、それに鬘、小物いれたら500万以上といわれているが最近では衣装屋さんのレンタルのほうが安くつく場合がある。

 

大変な時代です。お客様の志がなかったら舞台は務まりません。世の中、失業率も大変な時代になっている。こうして、この時代に立てる舞台があるというのはうれしい限りですと。

 

☆ 舞踊ショー

 

・群舞  純情花吹雪から

 

ど肝抜くバラエティに富むショー構成、さすがだ

 

 お客様を徹底して楽しませる座長・要正大!

 

芸道魂を燃やし尽くす熱狂的舞台。深夜まで毎日稽古の日々だとか

総勢、新人含む、きっちり舞踊揃う群舞の華麗さは新結成劇団屈指といってもいい。

 

【画像】

 

芝居もショーも緻密な演出で完成度は最高度 見なきゃ損する・紀州屋良五郎