○ まいどおおきに〜映画メモでおます
拝啓、永田町
2021年/日本/101分
監督土田ひろかず
出演西村直人、山中アラタ、吉田テツタ、楠美聖寿、新保徹夫、岡部尚、辰巳蒼生、大山大、吉田悟郎、谷川昭一朗、矢崎希菜、中藤契、愛鈴、小原汰武、白奈里渉、三枝翠、芝本智美、久保ひとみ、大河内奈々子、駿河太郎
○ 私の見たまま、感じたまま ○
「変わらない国、変えられない国」の闇に挑んでいく。という映画にしては闇の深さが描かれていない点に不満がのこる。
苦闘する同僚医師の死、映画館でみた「選挙」に惹かれ突然、立候補する院長。院長が目指す医療改革の中味にもう少しリアルさ、具体性が欲しい。これが共感されないと「なんで、そこまでしてと思いにくくなる」
終末医療に金がかかり保険点数がたかいといって少子化対策に力をいれるのは医療改革なのかな。むしろ、高齢化が世界一高い日本では健康寿命を延ばすための医療改革こそ斬新にみえる。
栄養指導や運動指導、トレーニングに医学管理点数をつけ「自分のことが自分でできる老後」こそ、これからの医学分野だ。それに、在宅を基本とした医療制度も定着しないといけない。
時間外に連絡を遮断するかかりつけ医はいらない。さらには、自分の死に方を選べるような制度化も必要だ。
延命治療、透析で儲ける医者は悪徳医者だ。耆婆、扁鵲、花岡清州、赤ひげに学べ。
日本病院協会、日本医師会の改革が先だ。
今の選挙を事実上仕切るのはメディアである。切り口の古さがあまりも映画をつまらなくしている。小さな仕掛けが全部尻切れ蜻蛉になっていて脈絡を欠き、中途半端なのは残念だ。