〇 3作目の作品だ。よく続くものだと思いつつ見る
〇 予告編
〇 映画の概要
- STORY
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これまで千利休、古田織部の茶器を巡って騒動を繰り広げてきた骨董(こっとう)コンビの小池則夫(中井貴一)と野田佐輔(佐々木蔵之介)は、かつて豊臣秀吉の出世を後押ししたと伝えられる七つの縁起物「秀吉七品」に目を付ける。中でも鳳凰の銘がついた茶碗は記録だけで所在が分からず、1億円級の幻のお宝として伝説になっていた。そんなお宝を狙い、「TAIKOH」と名乗るカリスマ波動アーティスト(安田章大)や彼の右腕・山根寧々(中村ゆり)も絡むだまし合いバトルが勃発する。
- キャスト
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中井貴一、佐々木蔵之介、安田章大、中村ゆり、友近、森川葵、前野朋哉、宇野祥平、塚地武雅、吹越満、松尾諭、酒井敏也、桂雀々、山田雅人、土平ドンペイ、Blake Crawford、高田聖子、麿赤兒、芦屋小雁、升毅、笹野高史
- スタッフ
- 上映時間
- 122分
〇 私のみたまま、感じたまま 〇
久しぶりに麿赤児を見る。味のある個性的な演技で光る人だ。今回は紙芝居屋の役で話のプロローグをつとめる。
全編を貫くテーマ「秀吉の七宝」をわかりやすく。最後に話される「鳳凰の器」を巡って、虚々実々の奇怪な騙し合いが展開する。
いつものストーリー展開ながら今まででの作品中で一番楽しめた。何より大阪人に親しめるご当地満載のロケ地がいい。
太閤にちなみ、近く開催される「大阪・太閤博覧会」の目玉に、この幻といわれた鳳凰の器を展示するという設定が大阪万博を暗示して面白い。
詐欺、いかさまで欺くコミカルなようすは万博自体が偽物の張りぼてに見えてくるから不思議だ。
逆説的な意味で大阪維新による府政を盛り上げる効果ありと面白がって見るのに絶好な安上がりの作品である。
なぜ、大阪人がお笑い芸人を知事に選んだか?
そして、なぜ、維新に人気があるのかそんな謎がこの映画を見るとわかるかも知れない。
詐欺師のいかがわしさと騙される面白さ愚かさ、幻を見せてくれて、ひとときの夢をみて、ついには儚さに気づく。
万博・カジノ応援プロパガンダ映画のような気がする映画だ。