◯ まいどおおきに~映画メモでおまんねん
2020年/日本/129分
監督橋本 一
出演柳楽優弥、田中 泯、玉木 宏、瀧本美織、津田寛治、青木崇高、辻󠄀本祐樹、浦上晟周、芋生 悠、河原れん、城 桧吏、永山瑛太、阿部 寛
公式サイトhttp://www.hokusai2020.com
絵で世界は変わるのか? 描き続けた生涯、今明かされる、北斎のすべて。 時は江戸。幕府によって表現者たちが自由を奪われていた時代に、自分の道を貫き、ひたすら画を描き続けた一人の絵師がいた。誰もが知る“あの波”を生み出した天才絵師、葛飾北斎である。 ゴッホ、モネなど名だたる印象派アーティストたちを刺激し、今なお工芸、彫刻、音楽、建築、ファッション、デザインなどあらゆるジャンルで世界に影響を与え続ける北斎。しかし、若き日の北斎に関する資料はほとんど残されておらず、その人生は謎が多い。本作は、歴史的資料を徹底的に調べ、残された事実を繋ぎ合わせて生まれたオリジナル・ストーリー。北斎の若き日を柳楽優弥、老年期を田中泯がW主演で体現し、阿部寛、永山瑛太、玉木宏など超豪華キャストが集結。今までほとんど語られる事のなかった青年時代を含む、北斎の怒涛の人生を描き切る。 画狂人生の挫折と栄光。幼き日から九十歳で命燃え尽きるまで、絵を描き続けた彼を突き動かしていたものとは?信念を貫き通したある絵師の人生が、170年の時を経て、今初めて描かれる。
◯ 予告編 ◯
- ◯ 見たまま感じるまま ◯
- ラストから入って悪いが田中泯の演技は秀逸だ。まるで人生をかけた絵そのものものであり、舞踏であり怪演といえる。異彩の人『北斎』に出会ったような気にさせてくれる。
- 90年という生涯を絵師として生きてきた北斉。その人生を映像で描ききった作品である。
- とくに写楽・歌麿と画風を対比しながら独自の境地を開いていく青年期、さらに人生の最終章で富嶽三十六景を書き上げる為めに命をかけた旅にでる北斉。
- 画狂の凄まじき人生がたまらなく迫ってくる。
- 画商が語る『絵が世の中を変える』の言葉どおり絵師として一途の人生を歩み時代とともに神々しさがまぶしく感じる人物を克明に描いた映画である。
- 見終わった後、華厳経の『「心如工画師」(心は巧みなる絵師の如し)』。の言葉がふと脳裏に浮かんだ。
- 年齢じゃない、人生は情熱と願行だ。