紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 翔ちゃん・紫虎ちゃんW祭り 劇団雪月花 梅南座 2022/06/28

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます

★ 大入りが続いています

 

 早乙女紫虎座長、新月海斗座長 マンスリー参加 

 

★ 南座スケジュール

07 劇団昴

08 新川劇団

 

劇団雪月花 スケジュール   

07  芝居小屋 尼崎・遊楽館

08 夢芝居

09 夢芝居

10  堺東羅い舞座

 

メンバー

座長 桜川翔

近藤光

桜川明音

桜川ゆうか

大和 

あまつ秀二郎

桜川茉那(女将)

ほか 

 

🔸マンスリーゲスト

新月海斗

早乙女紫虎座長

 

顔見せミニショー は無し

 

☆芝居『鳥辺山心中』

 

 

 ■ 配役

早乙女紫虎‥半九郎

桜川翔‥遊女お染

近藤光‥藤兵衛親分

あまつ秀二郎‥半九郎の父親

新月海斗‥遊女

桜川明音‥遊女

ほか

 

▩あらすじ▩

 

とある郭の座敷

 

貸元の藤兵衛がお染に入れあげ、身受け話をまとめたいと迫っている。

 

今日もやってきてお染を呼び、身受けしたいと云う。しばし、考える暇をというお染は明日の暮れ六つまで待ってほしいと返答する。

 

そこへ、訪ねて来たのが半九郎。かねてからお染の恋仲の男である。

子細をはなせば、元よりお前を身受けするつもりでカネを作ってきたとの優しいはなし。お染の女心は燃えあがる。

 

そうこうするうちに半九郎の父親が瓢簞村から訪ねて来た。

ところが今、親父と逢わせたなら反対されるに違いないと思ったお染は半九郎は留守にしていると偽る。親父は逢えなかったらとあらかじめしたためた手紙をお染に託す。

 

その手紙には、カネを借りていた藤兵衛親分に責められ、母は殺されたと書かれていた。一緒に瓢箪村に帰ってくれと云うのであった。

 

酒も飲めない半九郎が酒を用意してくれとお染に云う。俺が瓢簞村からいなくなった為に母が死んだとヤケになり気持ちは荒れすさぶ。

 

そこへ、現れたのが藤兵衛の貸元。お染が自分より先に身受けされたと聞いて逆上する。ただでは、すまさないと果たし合いを切り出す。

 

郭の中の諍いはご法度である。ならばと場所は鳥辺山で果たし合う事とあいなった。見事に、決着をつけ藤兵衛をしまつする。

 

鳥辺山あたりで親父と出会い、堅気になって瓢簞村へ一緒に帰る腹を固める。

親父は道すがら拾った守りがあった。その守りはお染が落としたものだった。

 

お染が大事にしていた守りは父の証。お染の父は半九郎の親父とわかる。実は半九郎には妹がいた。その妹というのは惚れたお染だったのだ。

 

実の兄妹とわかってみれば添い遂げるなど六道・地獄への途。世間からに畜生と云われる。ならば互いに差しちがえるしか術がない。

 

愛しい人となら地獄へまでも‥たとえ、それが兄であっても……来世は夫婦になりもしよう。

 

儚む親父も、人の親、こんな二人は不備でならぬ。ならば儂は三途の川の船頭に、なって来世に渡してやろう。二人だけでは逝かせはせぬ…哀しい悲しい物語

 

 

 

 

 

 

☆ 口上挨拶  桜川翔座長

 

・いま、壁を破りたいと真剣に思っています。

時間を作って色んな舞台を見て勉強したいと思っています。

新しい芝居にも挑戦しています。これからも、芝居についてもっともっと練り上げ新しい境地を開いていきたい。

 

・来月は尼崎・遊楽館、和歌山・夢芝居をまわり堺東羅い舞座の公演となっています。

■ 

 

歌謡舞踊ショー  

 

・かなりバージョンアップしたショー構成

新月海斗座長のマジックを取り入れた舞踊は最高

  

ラスト・雪舞

 

【画像】

磁石のように引き寄せるパワーが半端じゃない座長とメンバー、劇団雪月花、成長曲線が見えてくる劇団だ・紀州屋良五郎