紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 劇団京弥 水車小屋 2022/10/06

☆ 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

    先月の瓢簞山劇場に続ききょうはこちらの劇場へ、ここへ来るのは2度目。

 

本日昼、入りは4

 

手抜きなしの三部構成、熱演。

 

水車小屋のスケジュール

◆木戸や管理もすべて劇団まかせの貸し小屋 

◆ 来月の公演場所・夢芝居の1/10 の広さの水車小屋 

かつて、天六にあったナニワミュージックホールような小屋だ

 

劇団京弥のスケジュール

11  和歌山・夢芝居

 

★ 劇団の見どころ

・手抜きなしの熱演。爽やかなファミリー劇団の麗しさ。

 

オープニングショー

 座長、そうま、まりんが熱演。変化ある舞踊ショー

所作がきまる、眼がきまる、舞踊が冴える。

 

 

★ ☆芝居「浅間の喜太郎」

 

大衆演劇の鉄板ネタでひねり方に劇団の個性が表れる。

 

外題名も多様で、『越中山中母恋鴉』、『喜太郎街道』、『浅間しぐれ』、『母恋鴉』としているところもあるがほぼ同じ筋書き。

 

人情喜劇として演じる場合が多く、ほとんどの劇団でアドリブ・客席いじりがはいる。

 

劇団京弥においても座長が演じる老母のお百と喜太郎の掛け合い、テンポのよいやりとりが楽しめる。ご当地ネタをふんだんに入れながら進行する。

 

 

女房の病を治す為め、薬代を稼ぐために人斬りをした喜太郎という設定になっているが病の女房はどうなったのか

 

不義理を働きながら舞い戻り、母と親子名のりをしたくなった訳が芝居から読み取れなかったのが

いささか説明不足で残念だ。

 

アドリブの噛ませかたと喜劇仕立ては難しいものだ。

 

その場の空気、土地柄、客層で笑いのシンが動く、だが座長とそうまは軽妙にこなす。

芝居運びに卒が無い劇団だ。

 

 

 

★ 口上挨拶の内容     座長・白富士一馬

 

役者ごとの祭りをするが「そうま祭りロング公演」以外は通常料金です。と

六甲(兵庫県)の家からこの劇場へ車で通っている。

 

 

★新歌舞ショー

◎ おそろしくうまい白富士だいきくん、将来が楽しみだ

◎ 眼力のある白富士そうま、キレのある力強い舞姿

◎ まりんちゃんほかアットホームなメンバーの舞台に癒される

 

メンバー

座長 白富士一馬

白富士そうま

白富士まりん

白富士ほのか

白富士ちか  

大夫元 胡蝶つき子

初代 白富士龍子

 

特選画像

 

人数は少ないが芝居の切れ味は飛び上がるほど鋭い・紀州屋良五郎