〇見てもろておおき〜まいどおなじみの観劇メモでおます。
※※※※※※※※※※※※※※※
劇団寿に思うこと
『風の丘を越えて/ 西便使』という韓国映画がある。この映画は、1960年代ころの移りゆく現代社会を舞台に、韓国の伝統芸能・パンソリにたずさわる家族の、情愛と芸道に関する物語である。
初めて、劇団寿に出会ったころ、私がみた印象がこの映画のシーンにぴったりだった。
父子が歩んできた道は、そのまま芸道修行の旅芝居道だった。私も、旅芝居をみる旅をするのがかねてからの念願で、10年ほどまえ、新潟、岩手、広島、長崎と幾度も各地を回っていた。いわば、ながれの観劇人。その旅先の公演地で、幾度も出会った劇団が劇団春駒、劇団松丸家そして、劇団寿だった。
まだ、美空若座長が15才くらいの頃だった。
そのとき、煌めくものを見た。ちょうど遥かまえ、
信州・大勝館で初めて宝海大空座長を見たときのようだった。
※※※※※※※※※※※※※※※
〇若座長 寿美空さんにずっと注目している
〇独特のユーモアは座長のきらめき
〇立ち上げ以来10年、笑いセンス日本一の座長。
〇入門したのは黒潮幸次郎(現在・たつみ演劇BOX)さんのところでしたと座長はいう。
☆ 劇団寿12月公演
華舞台 星天座 劇団天華との合同公演
▩ 九条笑楽座・此花演劇館・瓢簞山劇場の予定
〇8月 劇団雪月花
☆メンバー
座長 寿翔聖
若座長 寿美空
寿福丸
寿珠里
恋月彩圭
☆芝居「毘沙門裏の決闘」
〈あらすじ〉
座長‥毘沙門藤五郎
寿福丸‥一家助っ人 太三郎
寿美空‥旅人 流れの猪松
恋月彩圭‥若い衆の貞
寿珠里‥女中
* これには深けい訳がある どうかあっしの話を聞いてくだせい‥このセリフは大衆演劇の重要なキーワードだ。どこかで、誰かと誤解がうまれたら、こう切り出すときっとうまくいく。『深い訳』ってなんだ?
親分の采配で仇討ちの決闘が始まる。
場所は毘沙門裏。双方ともに、言い分はある。
ソレは、ひとまず置く。
仇討ちを遂げたい若き太三郎、その純粋な熱情に心を動かされ思いを遂げさせてやりたいと命を捨てる流れの猪松。
親分の仲立ちで、命を賭すと。おおきな代償をはらってまで義兄弟になる悲しいお話だ。
美空&福丸兄弟がみせる任侠劇はなかなかの名演で決まった。決闘が見せ場の芝居だ。
★舞台口上 若座長 寿美空
・前売り券&グッズ販売
・抽選会
★舞踊ショー
・はかない女形の美、寿美空 繊細な指先は儚く光
・実は寿翔聖座長は、あの『半沢直樹』を凌ぐ『顔芸』の天才でもあり、笑いを誘うステージは爆笑の渦となる。
・毎回、工夫凝らすラストショー
【画像】
なんともアットホームな劇団寿、ほっこりしながら着実に上昇の坂をのぼり続けてほしい。
きょうもまた、全国へ劇団寿の専用トラック寿1・2号が駆け抜ける。