紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 劇団ふじ 劇団源之丞が参加 演舞館 2023/10/23

○ 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおま

 

☆ 「劇団源之丞」7年ぶりに関西の舞台に出演。

尼崎に本拠地(上田芸能社所属)を移してのスタートとなる。

 

○ 「劇団ふじ」は、どんな笑いもソフトなオブラートに包む、下ネタに流されない品格が魅力。喜劇の間合い、冴える殺陣、4代に亘る歴史が光っている。

 

○ 「劇団ふじ」と「劇団源之丞」のジョイントは初。随所に劇団ふじ座長 藤仙太郎さんの配慮が光る。定番の芝居ながら劇団源之丞メンバーの熱闘が眩しい。中でも見違える成長を遂げた澤村天地に注目だ。

 

 

7年ぶりに関西で見る劇団源之丞。来月は尼崎・遊楽館で4日間の特別公演がある。

【詳細】

11月 1日、2日、3日、21日 尼崎遊楽館

1日 昼 それは恋  夜 それは恋2
2日 昼 新国劇物語市川段平 夜 男の花道  
3日 昼 恋貫き候 夜 愛貫き候   
21日 昼 東海道四谷怪談・髪梳きからお岩殺し 

21日  夜 東海道四谷怪談・勘造殺しから伊右衛門殺し

 

★メンバー

座長 藤仙太郎

座長 美月姫之助

藤竜太郎

藤京太郎

藤大紫

美月里笑  責任者

美月こと

美月楓

美月瑠奈

小月しのぶ

藤咲こけし

 

本日の特別ゲスト   劇団源之丞

座長・澤村龍司  澤村幸四郎

澤村天地   澤村蒼愛(あおい)

 

 ★芝居『佐太郎しぐれ』


【配役】

ふじ仙太郎‥愛のキューピット・徳川吉宗

月姫之助‥親父

美月こと‥子分

藤竜太郎‥子分

藤京太郎‥子分

藤大紫‥子分

澤村天地‥三之助

美月楓‥こたき

藤咲こけし‥芸者こすず

澤村龍司‥佐太郎

澤村幸四郎‥法華一家親分

澤村蒼愛‥お花

 

ほか

 

<あらすじ>

 

恋人こたきを親分に取られた佐太郎が散々、詰られ額を割られて瞋狂う。歯向かうところを制止する弟分の三之助。

 

無念な思いを腹に秘め、一人旅に出る。

そこへ、追いかけ、やってきた佐太郎に熱愛の芸者のこすず。この掛け合いが実に巧みなのだ。

 

その女も振り切って旅に出る。

 

* 藤咲こけしと澤村龍司の打々発止の熱の隠った掛け合いが展開。巧みなアドリブの応酬返しはベテランの妙味だ。ベテラン澤村龍司に絡む藤咲こけし、上方漫才になっている。

 

そこへ現れた愛のキューピット、将軍吉宗。

こすずがそんなに好きなら二人を添わせてやろうと約す。

 

三年が流れ、佐太郎が帰って見れば‥

そこで見たのは弟分の恋人お花の父親のいまわの際の無慚な最後だった。

 

* 仙太郎座長、姫之助座長がゲスト出演に花を持たせた配慮に劇団ふじのあったかい雰囲気をみた。

 

娘お花は悪い親分の手で、誘拐され女として差し出されたあとだった。その娘お花を救うために、親分の家に乗り込む佐太郎それを追うお花の恋仲の弟分、三之助‥

 

最後は、将軍吉宗が登場し、いきな采配でめでたし、めでたし。佐太郎はしぶしぶ、こすずと道行きと相成った。

 

 

★口上挨拶   美月姫之助+美月楓+美月瑠奈

・来月は筑紫桃之助一座

・演目、イベント紹介

・前売り券&グッズ販売

 

☆新歌舞ショー  

・ラストショー  

 

【画像】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「劇団源之丞」7年ぶりの関西での出演、これからの襲名披露興行へ飛躍に注目が集まる・紀州屋良五郎