紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 黒潮劇団 華舞台 星天座 2023/11/09

〇 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます

 

〇 協力・劇団天華

 

★ W大入り御礼

 

☆華舞台 星天座スケジュール 

12月  劇団寿+劇団天華

 

黒潮劇団のスケジュール

12月 梅南座

2024年

12月 熊本・片岡演劇道場

 

タペストリーもほとんどすべてが黒潮優!

座長就任特別公演 21日  開催

 

☆メンバー

総座長  黒潮次朗

座長  黒潮音之

座長  黒潮優  age 26

後見  神楽良

黒潮花千代

ほか

劇団天華  音羽屋幸枝

 

☆ 芝居 「地蔵の宇之吉」  

* 間違いあればご教示乞う

【配役】

茶店主人‥黒潮次朗

旅人・地蔵の宇之吉‥黒潮

腐れマグロ鯖吉親分‥黒潮音之

伊勢屋の女中おなか‥黒潮花千代

小金井小次郎‥神楽良

宇之吉の母親‥〇

ほか

 

★あらすじ

 

・娘が集金した10両の大金をすられ自害しようとするところを助けることを約するがこの若い旅人。実はカネはない。茶店で休むもう一人の旅人に酒にハエが入っていると因縁をつけて10両の金を別の旅人から調達しせしめる。

 

女中から名を聞かれ小金井小次郎とこたえる。

そこに現れたのが、ごろつき親分マグロの鯖吉。茶かすをかけられた因縁を果たしにきたが小金井小次郎と名乗られ名前を聞いてびっくり。

だが、場所を移し、目無し地蔵の前で果たし合いの喧嘩をすることになる。

 

辛抱し、黙って聞いていた本物の小金井小次郎(旅人)我慢ならぬとケジメをつけろと言われる。

宇之吉は指を斬り、捜しにきたという母親の元へと走る。そして、喧嘩場へ駆け出した。

 

小金井小次郎は百姓の倅にしたら良い度胸だと呟く。

 

場所は地蔵の前。盲目の母親が倅を探して、ここまでたどり着いた。息子の宇之吉に会いたいと地蔵に手を合わす。そこへ、たどり着いた宇之吉。

ただただ詫びる、目をなおしてやりたいとカネをつくりたいとヤクザになったと母親に告げる。

 

そこに現れたのが、ごろつきたち。

激しい立ち回りが始まる。許しを乞うも収まらす激しい立ち回りが始まった。

 

引かない宇之吉。遂には差し違え命消えるなか、尋ねきた先ほど助けた女中に頼みがあると‥それは不義理をした母親のことだ。

 

息絶え絶えに母親の面倒をみてやってくれと頼んだのは喧嘩が気になり現れた小金井小次郎親分だった‥

 

おふくろと大音声で一たび叫び、命はてる。

優しく抱きとめる親分小金井小次郎だった。

 

感動のなか幕

 

☆所感☆

 

★擽りも入れながらも引き締まったいい芝居だった。さすがに、積み上げた芸が滲み出ているいい舞台だ。涙誘う熱演・黒潮優に大拍手。

 

★ 安心感のあるアドリブ、どんなんやねん。波長は合う。語彙は巧み、テンポも間もいい。メリハリがきいて芝居から外れない。やはり、うまい。

 

****

 

 

☆口上挨拶  座長 黒潮

大衆演劇でよくされている芝居「地蔵の宇之吉」

宇之吉の父母が厄年で子に地蔵の彫り物をしたという説があります。前半に、いろんなパターンが

あり演じ方もいろいろなパターンがあります。

 

 

☆舞踊ショー  

・工夫こらした飽きさせないショー構成

・ラスト舞踊

  

【画像】

バージョンアップの黒潮劇団、「黒潮優」が座長に就任の記念公演、これからますます楽しみだ・紀州屋良五郎