紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『はりぼて』を見た

◯ まいどおおきに映画メモでおます~『はりぼて』というけったいな名前のドキュメンタリー映画

 

◯ 国会の騒動とよく似た構図が富山市議会でも行われていた。

 

政務活動費を巡る偽装工作が中央政界とよく似た構図で噴飯劇が繰り広げられている。

 

地方だけにもっとあけすけでわかりやすく、人間くさくて笑える。

 

まるで、中身空っぽ、理念も熱情もなく己の利益に終始する与党ボスたち。

こんなはりぼて連中が全国の地方議会のみならず中央政界にもうじょうじょいる。

 

◯ 地方のテレビ局が鋭く切り込むさまは実にこぎ見よい。

国政では中々見ることが出来ないメディアの姿を見ることが出来る。

保守王国・富山で中々健闘している地方局「チューリップテレビ」に喝采をおくりたい。

 

◯ あっという間の二時間。よく出来たドキュメンタリー映画であるとともに人間くさく笑える映画である。必見に値する。

 

 

 

 

 

解説 (映画comより引用)

富山県の小さなテレビ局が地方政治の不正に挑み、報道によって人間の狡猾さと滑稽さを浮き彫りにする様子を描いたドキュメンタリー。市議14人をドミノ辞職に追い込んだ「政務活動費を巡る調査報道」で日本記者クラブ特別賞などを受賞した富山のローカル局チューリップテレビが、その後3年間にわたって取材を重ね、テレビ番組放送後の議会のさらなる腐敗と議員たちの開き直りともいえる姿を追う。2016年、チューリップテレビのスクープ報道により、「富山市議会のドン」といわれる自民党重鎮の不正が発覚した。これを皮切りに議員たちの不正が次々と判明し、半年間で14人もの議員が辞職する事態に。富山市議会はその反省をもとに厳しい条例を制定するが、3年半が経過した2020年には、議員たちは不正が発覚しても辞職せず居座るようになっていた。そんな議員たちを取材し、政治家の非常識な姿や滑稽さを目の当たりにしていく記者たちだったが……。

2020年製作/100分/G/日本
配給:彩プロ

 

日本中に「はりぼて」の中身のない人間がうじょうじょいる世の中になったもんだ・紀州屋良五郎