紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

■ 映画『ジョゼと虎と魚たち』を見た

〇 まいどおおきに〜おすすめの映画メモでおます

 
〇 話題の映画『ジョゼと虎と魚たち』を見た
 
STORY

幼いころから車椅子生活で一日のほとんどを家の中で過ごしているジョゼは、ひょんなことから海洋生物学を専攻する大学生の鈴川恒夫と出会う。卒業後に留学すべくアルバイトに精を出す恒夫は、ジョゼの祖母からあるアルバイトを依頼される。自分の話し相手となった恒夫にジョゼは毒舌をふるうが、彼はひるむことなく率直に向き合い、やがて二人は心の距離を縮めていく。

キャスト

(声の出演)、中川大志、清原果耶、宮本侑芽興津和幸、Lynn、松寺千恵美、盛山晋太郎、リリー

スタッフ

原作:田辺聖子
監督:タムラコータロー
脚本:桑村さや香
キャラクター原案:絵本奈央
キャラクターデザイン・総作画監督飯塚晴子
コンセプトデザイン:loundraw
劇中画:松田奈那子
プロダクションデザイン:平澤晃弘、片貝文洋、中村章子
画面設計:川元利浩
美術監督:金子雄司
色彩設計:梅崎ひろこ
撮影監督:神林剛
3DCG監督:三宅拓馬
編集:坂本久美子
音楽:Evan Call
主題歌:Eve

上映時間
98分
 
◯ 感想 ◯

 

この作品「ジョゼと虎と魚たち」は、田辺聖子の短編恋愛小説、及び本作を表題作とする短編集を元につくられたアニメである。足が悪いためにほとんど外出をしたことがないジョゼと、大学生・恒夫との純愛を描くラブストーリーだ。 

 
タイトルが面白く引きつけられ興味がそそる。見るに従いなぜジョゼなのか、なぜ虎なのか、そして魚たちの意味がジグソーパズルを解くようにわかってくるのが面白い。
 
マスクをしていてよかったと思えるシーンがいくつも出てくる。
涙をぬぐう役割がマスクにあるとは思わなかった。
 
ピュアで胸が痛くなるくらい切ない恋心に洗われる想いがする映画だ。
 
映画というものはやはり見てみないとほんとうにわからないものだ。
 
原作が田辺聖子さんで親しみがあるのもあるが、ふんだんに大阪の町が登場するのは大阪に愛着のある私には引き込ませるのに十分だ。
 
大学生世代の人に夢を失って欲しくない。そんな時代であって欲しいと願わずにいられない。
 
ぜひ、ぜひ、おすすめの映画だ